がんの疑いで精密検査。私は気持ちが塞いだ。

眠い、疲れた、死にたい。当時の日記では不安をそう表現していた。

何もないことを心から願っていた。けれど検査を受けるまで誰もそれを保証できない。

そんな中ネットである情報を見つけた。記憶に残っている一文なので数字は覚えていない。

あるお医者さんが書いたもので乳がんで精密検査と言われてもがんである確率は○人に1人と確率は低い。だから安心して検査を受けなさいと。

私にとってひとすじ希望が持てる情報だった。それなら大丈夫かもしれない。

現在もう一度調べたら、こんな情報があった。以下抜粋

↑の情報をざっくりまとめると、検診をうけて要精査といわれるのは、およそ20人に1人。精密検査を受けて乳がんと診断されるのは、さらにその20人に1人。(抜粋終わり)

少し不安が和らいだものの、やはり心配は尽きなかった。

その頃私は複製だが、玄関に飾る用の絵を買った。

サムトフトさんというイギリスの女流画家で、オシャレで可愛く雰囲気のある作品が多い。今でもとても人気がある。

私はその中でも女性が、乗っている自転車の後ろにつけたバスタブいっぱいのカラフルなプレゼントと共に走っている絵を選んだ。

タイトルは「バスタブいっぱいの元気」

見るだけで元気が出そうな絵だった。絵のままに元気を運んできてほしかった。私はそうして不安を乗り越えようとしていた。